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FISが$135億の大型買収完了、銀行向けエージェンティックコマースツールを発表

鈴木章広

鈴木章広

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2026/01/16

この記事のポイント

  1. FISがGlobal Paymentsを$135億で買収し世界最大の発行業務プロバイダーに
  2. 銀行向け業界初のエージェンティックコマースツールを発表、Visa・Mastercardが参画
  3. 2026年Q1末までに提供開始、McKinseyは2030年に$3-5兆市場と予測

史上最大級のフィンテック再編

FIS Debuts Agentic Commerce Tool for Issuers

FIS Debuts Agentic Commerce Tool for Issuers

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FIS launches industry-first offering enabling banks to lead and scale in agentic commerce.

2026年1月12日、金融テクノロジー大手FIS(NYSE: FIS)は、業界を再編する2つの重大発表を同時に行った。

1つ目は、Global PaymentsのIssuer Solutions事業(旧TSYS)の買収完了だ。企業価値$135億(純購入価格$120億、税資産の正味現在価値$15億を含む)という大型ディールにより、FISは世界最大の発行業務プロバイダーとなった。

2つ目は、銀行向け業界初のエージェンティックコマースツールの発表だ。この2つは密接に関連している。買収で得た巨大な発行基盤を活用し、エージェンティックコマース時代における銀行の役割を再定義しようとしているのだ。

買収の詳細と戦略的意義

買収規模と財務インパクト

項目詳細
買収対象Global Payments Issuer Solutions事業(旧TSYS)
企業価値$135億
純購入価格$120億
年間処理件数400億件以上
サービス対象国75カ国以上
顧客数150以上の金融機関・企業

FISの市場機会拡大

この買収により、FISのBanking部門は$280億規模のグローバル発行市場へのアクセスを獲得した。財務面では、2026年に$5億、2028年までに$7億の追加調整後フリーキャッシュフローを見込んでいる。

買収した事業は「FIS® Total Issuing™ Solutions」ブランドとして展開される。世界最大級のクレジット発行・処理プラットフォームとして、75カ国以上の顧客にサービスを提供する体制が整った。

エージェンティックコマースツールの概要

AIエージェントと銀行をつなぐ

FISの新しいエージェンティックコマースツールは、銀行がAIエージェントと安全にコマースを行えるようにする業界初のソリューションだ。

エージェンティックコマースとは、AIが顧客のパーソナルデジタルアシスタントとして機能し、事前承認された決済手段を使って商品の検索、交渉、購入を代行する取引形態を指す。

主要機能

  1. Know Your Agent(KYA)データ活用 - AIエージェントの身元確認、カード情報の安全な共有、不正エージェントの排除
  2. 取引認可 - AIエージェントからの取引リクエスト処理、リアルタイムでの承認・拒否判断
  3. 不正検知 - AI取引特有のパターン分析、異常取引の自動フラグ付け
  4. 顧客サービス - AIエージェント経由の問い合わせ対応、取引履歴の確認

Visa・Mastercardとの戦略的パートナーシップ

今回の発表で注目すべきは、VisaとMastercardが戦略パートナーとして名を連ねていることだ。

  • Visa Intelligent Commerce: AIエージェントによる取引を安全に実行するための枠組みを提供
  • Mastercard: AIエージェントによる取引をネットワーク全体で可能にする技術基盤を提供

両社の参画により、AIエージェントはVisa/Mastercardのネットワークを通じて世界中の加盟店で取引を行えるようになる。

市場規模の予測

McKinseyの予測によると、エージェンティックコマースの市場規模は:

  • 2030年 米国: 最大$1兆の小売収益を創出
  • 2030年 グローバル: $3兆〜$5兆規模

FIS CEOのビジョン

FIS CEOのStephanie Ferris氏は、今回の発表について次のように述べた:

エージェンティックコマースは、消費者が金融サービスとやり取りする方法における次の根本的な変化を表している。我々の役割は、銀行がこの変革に参加するだけでなく、それを主導することを確実にすることだ

引用元:Stephanie Ferris, FIS CEO

提供開始時期

エージェンティックコマースツールは、2026年Q1末(3月末)までに全FIS発行銀行クライアントに提供開始予定だ。

まとめ

FISの$135億買収とエージェンティックコマースツール発表は、金融業界がAIコマース時代に本格的に備え始めたことを示す象徴的な出来事だ。世界最大の発行基盤、Visa/Mastercardとのパートナーシップ、そして明確なロードマップを持つFISは、この新市場で先行者利益を狙う姿勢を明確にした。

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Agentic CommerceFintechFISVisaMastercard

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